2016年12月6日 MT議事録
12月6日 全体MT 議事録
『可能性』 石崎陸
私達MusterPeaceはGV派遣で中間貧困層の人達の家を建てるお手伝いをしている。そして、その建てた家というのは彼らの可能性をも作っている。
Discussion 1
では、もし自分達が建てた家が将来スラム街となってしまったら、私達の活動は「善」か「悪」か。
スラム(Slum)とは、都市部で極貧層が居住する過密化した地区のことであり、都市の他の地区が受けられる公共サービスが受けられないなど荒廃状態にある状況を指す。世界中のほとんどの大都市にスラムがある。(Wikipedia より)
「善」だと思う意見
・家を建てるという活動自体は善。
・住み方はその人次第。
なぜなら、ずっとハビタットが面倒を見続けていたら自立するのが難しくなるから。
・日本でもありうること。
「悪」だと思う意見
・スラム街ができそうな場所に家を建てるのを計画してしまったハビタットの責任でもある。
Discussion 2
MusterPeaceの理念の『可視化』の先とは。
可視化でゴールの今のMusterPeaceに、その先にメンバーがなにを考えているかを問うdiscussion。
・ボランティアという分野をボランティアに興味がない人に伝えれる
・GVに行って今の生活の有り難みが分かる
・貧困を生で見て、心に残る
・参加者が増える
・目標に固執すぎない団体になる
可能性は理念の先を考えることでも見えてくることがある。
今のMusterPeaceは可視化さへもたどり着いていない状況。たくさんのボランティアをして、たくさんの可能性を生み出すべきである。そのためには、もう一度団体を見つめ直すべきなのではないか。
小林先生(元関西ハビタット顧問)のお話
関大ハビタットの学生が作成したビデオと小林先生の話の内容には矛盾があった。
学校から海外派遣を否認されていたものの生徒の熱意の上、事前に保護者説明会、現地でのルールを守ると誓った学生の熱意に動かされた小林先生のGOサインでGV出発。
しかし、現地でミネラルウォーターで洗っただけの林檎を現地スタッフに勧められ食べた。が、
その後、一人の学生が赤痢と診断された。
(たとえ現地スタッフが毒味をし確認しても、
元々日本人と彼らは身体の抗体性が違う。)
だが実は、「アメーバ赤痢」だった。
なぜ後になってアメーバ赤痢だと分かったのか。
それは、学生の語学力不足だった。
現地の医師から初めに診断された時からアメーバ赤痢だと言っていたが、赤痢だと学生が誤解した。
その後、強制的に日本に帰らされたとビデオであったが結局飛行機の空席がなく予定通りの便で帰った。
帰国後、即解散を言い渡したが学生そして保護者は猛反対。学生は「自分たちが現地に行って彼らを救わなければならない」、保護者は「自分達の子供は善良な事をしているんだ」と抗議。
だか、君達はルールさえも守れなかったじゃないか。
(自分達が感染して現地のまだ身体が未熟な子供に逆に移してしまっては元も子もない。それに、それを日本に持ち帰って来て広めてしまっても意味がない。それぐらいリスクがある渡航であるからしっかり保険ルールを守り常にリスクマネジメントをしておかなければならない。)
これが小林先生の語る真実。
小林先生曰く、「たかが学生が現地に行って家を建てる手伝いをしたところでその国の貧困問題の解決にはならない。」
私達が日本で不自由なく暮らせるのは、今の世界の経済システムがあるから。例えば、私達が安く衣類を手に入れて喜んでいる背景には彼ら(子供・女性)が非常に安すぎる賃金で長時間働いて作っている現状。
この現状を本当に理解した上でどうGVに行くのか。
今回、話をしに来たの石崎くんのお願いだったから。なので、再び顧問に戻る気はない。
これから私達がどう変わるのか。